玄箱PROの使い方 第10回 2008年10月27日(月)
はじめに
今回は玄箱PROをiTunesサーバーとして動作させてみたいと思います。iTunesはネットワーク上の iTunesサーバーを自動的に探し当てる機能を持っています。プロトコルには DAAP (Digital Audio Access Protocol) が使用されています。玄箱PROにDAAPプロトコルに対応しているサーバーソフトウェアを導入し、音楽ファイルの共有に挑戦してみます。
ソースファイルダウンロード
はじめにiTunesサーバーを構築するために必要な以下の3つのソースファイルをダウンロードします。
- gdbm-1.8.3
- libid3tag-0.15.1b
- mt-daapd-0.2.4
gdbmダウンロード
GNUのサイトよりソースファイルをダウンロードすることができます。検索サイトで「gdbm」で検索すればGNUのサイトが見つかるので、そこからFTPミラーサイトへ移動し、ソースファイルをダウンロードします。今回使用するバージョンは「1.8.3」です。
libid3tagダウンロード
Sourceforgeのサイトよりソースファイルをダウンロードします。コチラからダウンロードできます。今回使用するバージョンは「0.15.1b」です。
mt-daapdダウンロード
Sourceforgeのサイトよりソースファイルをダウンロードします。コチラからダウンロードできます。今回使用するバージョンは「0.2.4」です。
mt-daapdパッチファイルダウンロード
mt-daapdはオリジナルソースのままでは日本語表示が文字化けしてしまう場合があるので、パッチファイルを入手し、適用することで日本語に対応できるようにします。コチラ のサイトよりパッチファイルをダウンロードします。今回は「0.2.4」用のパッチファイルをダウンロードします。
ソースファイルのコピー
ダウンロードしたソースファイル、パッチファイルを玄箱PROへ移動します。Windowsの場合はエクスプローラのアドレス欄に「\\kurobox-pro\」 と入力し、共有フォルダを表示します。今回は共有フォルダ「homes」へファイルを移動します。
gdbmの導入
ソースファイルを配置した「/home」 ディレクトリに移動し、tarコマンドでgdbmのソースファイルを展開します。
ソースファイルを展開したら、作成されたディレクトリ「gdbm-1.8.3」に移動し、「./configure」を実行します。configureはビルド環境上にシステムコールやライブラリなどがそろっているかをチェックして、最適なMakefileを生成してくれます。
configureが終了したら、「make」 を実行し、gdbmをビルドします。
makeが終了したら、「make install」を実行し、gdbmをインストールします。
これでgdbmの導入は完了です。ソースファイルを展開した際に作成されたディレクトリ(gdbm-1.8.3)は削除してしまいます。
libid3tagの導入
ソースファイルを配置した「/home」 ディレクトリに移動し、tarコマンドでlibid3tagのソースファイルを展開します。
ソースファイルを展開したら、作成されたディレクトリ「libid3tag-0.15.1b」に移動し、「./configure」を実行し、Makefileを生成します。
configureが終了したら、「make」 を実行し、libid3tagをビルドします。
makeが終了したら、「make install」を実行し、libid3tagをインストールします。
これでlibid3tagの導入は完了です。ソースファイルを展開した際に作成されたディレクトリ(libid3tag-0.15.1b)は削除してしまいます。
mt-daapdの導入
ソースファイルを配置した「/home」 ディレクトリに移動し、tarコマンドでmt-daapdのソースファイルを展開します。
次はパッチファイルを適用するために、玄箱PRO内蔵のFlashから「patch」コマンドをHDDへコピーして使用します。mtdblock2をマウントし、「usr/bin」ディレクトリからpatchをコピーすればOKです。
patchコマンドをコピーしたら、 ソースファイル展開時に作成されたディレクトリ「mt-daapd-0.2.4」へ移動し、patchコマンドを実行し、パッチファイルを適用します。
パッチファイルを適用したら、「./configure」を実行し、Makefileを生成します。
configureが終了したら、「make」 を実行し、mt-daapdをビルドします。
makeが終了したら、「make install」を実行し、mt-daapdをインストールします。
mt-daapdのインストールが終了したら、mt-daapdの設定ファイルである以下の2つのファイルを「/etc」以下に移動しておきます。この設定ファイルを自分の環境に合わせて編集することでiTunesサーバーとして機能するようになります。
- mt-daapd.conf
- mt-daapd.playlist
これでmt-daapdの導入は完了です。ソースファイルを展開した際に作成されたディレクトリ(mt-daapd-0.2.4)は削除してしまいます。
さいごに
今回は玄箱PROをiTunesサーバーとして動作させるために、gdbm、libid3tag、mt-daapdをソースファイルからビルドし、インストールしました。次回は設定ファイルmt-daapd.conf、mt-daapd.playlistの編集、その他の設定を行い 、実際にiTunesサーバーとして動作させてみたいと思います。







