玄箱PROの使い方 第8回 2008年8月11日(月)
はじめに
今回は玄箱PROのファームウェア初期化方法を説明します。玄箱PROをカスタマイズしているうちに動作しなくなったり、ミスをしてしまって玄箱PROの初期状態に戻したい場合等に備えて復旧手順を説明します。
作業環境
ファームウェアの初期化を行うにはSCON-KIT/PROが必要になります。第5回でSCOK-KIT/PROを取り上げていますので、参考にしてください。本稿では作業用PCとしてWindows XP Professionalを使用しています。
ファームウェアのダウンロード
玄人志向のサイトよりファームウェアをダウンロードします。現在のバージョンは1.02です。
ファイルをダウンロードしたら、解凍し、中身を確認します。カーネルイメージであるuImage.buffalo、ファイルシステムイメージであるinitrd.buffaloとファームウェア書き換え手順書であるreadme.pdfが展開されているはずです。
TFTPサーバーのダウンロード
本稿では サーバーソフトとして、ファームウェア書き換え手順書に記載してある「Poor TFTP Server for WIN32」を使用します。フリーウェアダウンロードサイトなどからダウンロードします。ダウンロードしましたら、TFTPサーバーを起動します。TFTPサーバーを起動すると「セキュリティ上重要な警告」ダイアログが表示されますが、「ブロックを解除する」を選択します。
TFTPサーバーが起動したら、「Select」ボタンをクリックし、カーネルイメージとファイルシステムイメージが展開されているフォルダを指定します。
ファームウェアの初期化が終了するまで、TFTPサーバーは起動させておきます。
玄箱PROの設定
ファームウェア初期化を行うためにTFTPサーバーが起動しているPCのIPアドレスを設定する必要があります。玄箱PROのフロントパネルをはずし、SCON-KIT/PROを接続します。次にSCON-KIT/PROをPCのUSBポートに接続し、デバイスマネージャで何番ポートに割り当てられているかを確認します。
ターミナルソフトとして「UTF-8 TeraTerm Pro」を使用します。TeraTermを起動したら、ウィンドウが表示されるので「シリアル」を選択し、デバイスマネージャで割り当てられていたポート番号を選択し、OKボタンをクリックします。
次に「設定」メニューから「シリアルポート」を選択し、設定を行います。
シリアルポートの設定が終わったら、玄箱PROの電源を入れます。
コンソールに「hit any key to stop autoboot : 3」と表示されたら、数字が0になる前に何かキー(スペースキーなど)を押します。警告音が鳴り出し、コンソールに「hit any key to stop autoboot : 3」と再度表示されますので、ここでも数字が0になる前に何かキー(スペースキーなど)を押します。警告音が鳴りっぱなしになるので、玄箱PROの電源ボタンを1回押して、警告音を止めます。「 Marvell>> 」と表示されれば成功です。表示されなかった場合は玄箱PROを再起動して再度実行します。
「 Marvell>> 」と表示されたら、TFTPサーバーが起動しているPCのIPアドレスと玄箱PROのIPアドレスの設定を行います。TFTPサーバーが起動しているPCのIPアドレスを設定するには「setenv serverip 192.168.***.***」を実行します。玄箱PROのIPアドレスを設定するには「setenv ipaddr 192.168.***.***」を実行します。IPアドレスの設定が終わったら、「saveenv」を実行し、設定を保存します。設定を保存したら「reset」を実行し、再起動させます。
再起動し、コンソールに「hit any key to stop autoboot : 3」と表示されたら、数字が0になる前に何かキー(スペースキーなど)を押します。警告音が鳴り出しますので玄箱PROの電源ボタンを1回押して、警告音を止めます。TFTPサーバーより、カーネルイメージとファイルシステムイメージがロードされ、ブートシーケンスが開始されます。
ログインプロンプトが表示されたら、rootでログインします。パスワードは出荷時の初期値と同じです。ログインしたら、「 update_mtd.sh all 」を実行します。ファームウェアの初期化が行われます。「 Done. 」と表示されて終了します。これでファームウェアの初期化は終了です。ファームウェアの初期化が終了したら、TFTPサーバーを終了します。
さいごに
今回はファームウェアの初期化に挑戦しました。初期化の手順がわかれば、何も恐れずに玄箱PROのカスタマイズに挑戦できると思います。次回は玄箱PROに新たな機能を追加していきたいと思います。







